どの耐震基準を元に判断するのかで、その定義にも違いが生じます。

耐震住宅とは?

昨今、「耐震住宅」という言葉が普及しており、インターネットや不動産会社の店頭広告などを見ても、この言葉を見かけることがあるでしょう。

 

しかし、「耐震住宅」に関する、決まった定義はありません。

 

一見すると、「「耐震性を有する住宅」のことに決まっているだろう。」という印象を受けるかもしれません。

 

しかし、「耐震基準」自体が、様々な程度があるため、「耐震性を有する住宅」といっても、どの耐震基準を元に判断しているのかによって、その定義にも、違いが生じてしまいます。

 

例えば、「耐震に関する基準」で述べた、「等級1」、つまり建築基準法上の基準を満たしている住宅を、「耐震住宅」と呼ぶという考え方もあるかと思われます。

 

しかし、昭和56年6月1日以降は、そもそも建築基準法の求める基準に満たさない建築物は、違法建築物となってしまうのですから、それを「耐震住宅」と言うのであれば、建築確認が下りた建築物は全て「耐震住宅」となってしまいます。

 

確かに、現在でも、違法建築物以外でも、建築基準法の基準を満たさない住宅は存在しますので、そのような考え方もおかしくはないのですが、「耐震住宅」の対義語を「通常の住宅」と考えるのであれば、やはり適さないでしょう。

 

そのため、「耐震住宅」とは、品確法にいう「等級2」又は「等級3」の基準を満たす住宅、と考えるのが一般的かと思われます。

 

もっとも、「等級2」と「等級3」の基準も、大きな違いとなりますし、これらの基準を満たす住宅においても、グレードがあり、様々なものがあると思われます。

 

結局のところ、現在メーカー等の定義する「耐震住宅」とは、「メーカー毎の設ける基準を満たす住宅」というほかないものと思われます。

 

そうすると、例えば、あるメーカーが「耐震住宅」としている住宅は、他のメーカーの基準だと、「耐震住宅」にならない可能性がある、ということです。

 

そのため、「耐震住宅」と位置付けられている住宅については、どういう基準をもとに、どのような根拠で「耐震住宅」と定義されているのか確認する必要があるでしょう。