連載「○○×橋本直征」 Photography×橋本直征 interior(n)interview Vol.5-2(後編)

スタイリストだから撮れる写真があるはず...。
今回の後編では、そう語る彼の写真やその撮影風景をご紹介しようと思う。

編集部が取材にうかがったのは、インテリア雑誌『LiVES』に掲載するページの仕事の現場。今回橋本氏はスタイリングと写真撮影との両方を行うのだそう。

上写真のイメージ図をもとに、今回撮影を進めていくという(こちらは橋本氏が描いたもの)。
1枚のカットが出来上がるまでの行程やシャッターを切るまでの現場の程よい緊張感など、普段なかなか体験できない貴重なシーンに立ち会わせていただいた。

「Photography×橋本直征」前編はこちら

interior(n)interview 実際のスタイリング&撮影現場に密着取材!

搬入から撮影準備

撮影のときには、事前にスタジオへ撮影に使う家具などの荷物が搬入されている。今回も前日までに運び込まれていて、撮影当日は朝から、橋本氏のアシスタントさんたちが梱包材を外し、準備を進めていた。

どれも借り物なので、取り扱いは慎重に...かつ手早く作業をすることも大事だ。


その日使う家具などがお目見えすると、次は今回のスタイリングのベースとなる部分を作る。
ここからは、橋本氏がメインとなって現場が動いていく。

撮影するアングルを決定、スタイリングを完成させる

ベースの家具を配置したら、次は撮影するアングルを決める。カメラをセッティングしてファインダーを覗き、さまざまな角度からアングルを見る橋本氏。

また、ベースの家具の位置などもアシスタントに指示しながら調整。この日の撮影に立ち会っていた編集者と相談しながら最終的なアングルを決めていく。


アングルが決まったら、ベースの家具に小物などを置いてスタイリングを完成させていく。こちらもカメラのファインダーを覗きながら調整しつつ進める。

ポラを切り相談。そして本番のフィルムで撮影へ


アングルが決まりセッティングがすべて完了したら、次はポラで試し撮りをする。「ポラを切る」という作業である。まずポラを切ってから、使う紙面のレイアウトと照らし合わせ、最終決定するのだ。光の具合なども丁寧にチェックしながら、本番のフィルムでの撮影に向けてすべてを整えていく。 左写真は、ポラを切ったあとに編集者と使うレイアウトを想定して相談している様子。この日はトーンを変えて数パターン撮って、確認していた。デジタルカメラでの撮影とは違い、とりあえず撮ってみて様子を見ようというわけにはいかないので、何度も念入りにチェックが必要となる。
そしてポラでのチェックが終わったらフィルムを入れ替えて、実際の撮影に臨む。
下写真は、最終的に撮影する直前の様子。きれいにスタイリングされ、あとはシャッターが押されるのを待つだけという状態だ。

撮影終了後は、撤収作業

撮影後は、この撮影のためにレンタルした家具を各ショップへ返却するため、梱包作業を行う。家具等の返却はこういう撮影での搬入出をメインで行っているロケバスが担当。 このような流れで、雑誌に掲載される1カットがスタイリング・撮影されているのだ。

interior(n)interview 当日撮影したカットを大公開!!

今回の密着取材の際に、橋本氏が実際に撮影したカットをここで大公開したいと思う。前編で彼が語った想いとともにご覧いただくと、さらに"彼らしさ"が伝わってくるはずだ。
左のカットは、雑誌『LiVES(Vol.50)』に掲載されているが、そのほかに橋本氏が撮り下ろしたカットも合わせてご紹介
ほかではなかなか見られない内容なので、ぜひチェックを!

前編で橋本氏も述べていたが、スタイリングの仕事も写真も、ひとつのカタチを作り上げるものである。私たちに見えているのは、そこから切り取られた一部分なのかもしれない。しかし今回は、そこに込められた彼の想いや考えにじっくり迫り、お伝えすることができたのではないかと思う。

インテリアスタイリストの彼だからこそできること、撮れる写真。まだまだこれからもその活動の幅は広がっていきそうだ。

「Photography×橋本直征」前編はこちら

今回橋本氏がスタイリング・撮影した
写真は、『LiVES Vol.50』に掲載中!

3/15(月)より絶賛発売中の『LiVES Vol.50』、「リノベーション入門」特集内の「INTERIORS FOR NEW LIFE」というコーナーに今回橋本氏がスタイリング・撮影したカットが掲載されています。
こちらのコーナーでは、新生活に取り入れたくなるような、部屋の印象を一新するインテリアアイテム、人気の定番アイテムなどが紹介されているのだとか。
ちなみにそのアイテムのセレクト部分も橋本氏が担当されたのだそうですよ。
ぜひ書店などでチェックしてみてくださいね!

LiVES Vol.50 表紙

住宅&インテリアマガジン
LiVES(ライヴズ)

発行:株式会社第一プログレス

今回の撮影スタジオ
カメラ日和フォトスタジオ


橋本直征 写真展
『HOTEL CHELSEA』
新たな表現方法を模索し近年、積極的な作品制作、発表を続ける氏の2度目の写真展は、「HOTEL CHELSEA」
橋本直征 写真展 『HOTEL CHELSEA』
彼が世界で最も好きな場所の1つという1883年にニューヨーク・マンハッタンのチェルシー地区に建設されたホテル。
多くの芸術家などに愛される歴史と伝統、数々の伝説が語り継がれ今直、独自の雰囲気を醸し出し、訪れる人々を魅了して止まない。
実際に訪れ、宿泊したという部屋やロビー、エントランス etc...
妖艶な世界を写し出した作品群。
カラー、モノクロ、大小数点展示。
http://www.horiuchi-color.co.jp/
【会期】 2010年3月1日(月)〜
3月31日(水)
【開館時間】 月ー金 9:00-19:00
第1,3,5土曜 9:00-17:00
第2,4土曜・日曜休み
【会場】 HCL 堀内カラー 青山
東京都渋谷区神宮前3-41-6

今回撮影に使ったカメラ

Mamiya RZ 67

今回、橋本氏が撮影に使用したのは、「Mamiya RZ 67」というカメラ。
しっかりとしたインテリアを撮るには、いいカメラなのだとか。接写に強く、寄りの写真がとてもキレイです。
実際に撮影した写真はこのページ末尾で

橋本直征氏 プロフィール

橋本直征氏

赤松珠抄子氏に師事後、独立。
2004年よりインテリアスタイリストとして
主に雑誌、広告、TV-CFなどの
分野を中心に活動。
また、ミュージックビデオや
企業のディレクション等も手掛け、
2009年からは、写真制作にも取組み
その活動は多岐にわたる。
http://naoyuki-hashimoto.com/

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